「ねえ、トイレ行こ」
「えー、今はいいよ。休み時間終わっちゃうもん」
「校庭のトイレ、暗くて怖いの。お願いっ」
「仕方ないなぁ」
ここはとある片田舎の小学校。
お昼ご飯を食べたあとの昼休み、
私と由美ちゃんは校庭のすみっこにある、鉄棒で遊んでいた。
「えー、今はいいよ。休み時間終わっちゃうもん」
「校庭のトイレ、暗くて怖いの。お願いっ」
「仕方ないなぁ」
ここはとある片田舎の小学校。
お昼ご飯を食べたあとの昼休み、
私と由美ちゃんは校庭のすみっこにある、鉄棒で遊んでいた。
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がに股で歩く由美ちゃんの手を引いて、私は保健室にやってきた。
古びた木戸を開けると、嗅ぎ慣れない消毒薬の匂いがする。
「いらっしゃい。どうしたの?」
私たちを優しく迎えてくれたのは、保険の山口先生だった。
去年私たちの学校に着たばかりの山口先生は、若くて綺麗な先生だ。
いつも長いスカートを穿いて、コートのような白衣を着ている。
古びた木戸を開けると、嗅ぎ慣れない消毒薬の匂いがする。
「いらっしゃい。どうしたの?」
私たちを優しく迎えてくれたのは、保険の山口先生だった。
去年私たちの学校に着たばかりの山口先生は、若くて綺麗な先生だ。
いつも長いスカートを穿いて、コートのような白衣を着ている。
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学校が夏休みに入ったある日、私と由美ちゃんは学校に来ていた。
こんな田舎では、遊ぶところと言えば山と川と、学校くらいしかない。
今日は校庭とボールが借りられる日だったので遊びに来たのだ。
しばらく遊び、汗だくになった私たちは水道へに向かった。
「あー、喉渇いた」
「今日も暑いね」
水道から流れる水はぬるかったが、からからの喉にはちょうど良く流れていった。
お腹がふくれるほど水を飲んだ私たちは、木陰に入って涼むことにした。
こんな田舎では、遊ぶところと言えば山と川と、学校くらいしかない。
今日は校庭とボールが借りられる日だったので遊びに来たのだ。
しばらく遊び、汗だくになった私たちは水道へに向かった。
「あー、喉渇いた」
「今日も暑いね」
水道から流れる水はぬるかったが、からからの喉にはちょうど良く流れていった。
お腹がふくれるほど水を飲んだ私たちは、木陰に入って涼むことにした。
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普通の尿意じゃない。
私は急激に、痛いほどの尿意を訴え始めた下腹部を押さえる。
手を添えればよく分かる。
みるみるうちに、私の膀胱がふくらんでいくことを。
このままだと、まさか――。
そう思った私は、思わずダムを決壊させていた。
私は急激に、痛いほどの尿意を訴え始めた下腹部を押さえる。
手を添えればよく分かる。
みるみるうちに、私の膀胱がふくらんでいくことを。
このままだと、まさか――。
そう思った私は、思わずダムを決壊させていた。
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「もう。大きくなったんだから気をつけなさいよ」
私は冷たいパジャマのまま、畳に正座していた。
乾き始めたズボンからは、嫌なトイレの臭いが立ち上りだしている。
一刻も早く脱ぎ捨ててしまいたかったが、お母さんが布団を干すまではこの姿勢でいなくちゃならない。
そう、お母さんは私を叱りながら、私のおねしょ布団を干していた。
私はそれを眺めながら、朝のことを思い出す。
私は冷たいパジャマのまま、畳に正座していた。
乾き始めたズボンからは、嫌なトイレの臭いが立ち上りだしている。
一刻も早く脱ぎ捨ててしまいたかったが、お母さんが布団を干すまではこの姿勢でいなくちゃならない。
そう、お母さんは私を叱りながら、私のおねしょ布団を干していた。
私はそれを眺めながら、朝のことを思い出す。
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