普通の尿意じゃない。
私は急激に、痛いほどの尿意を訴え始めた下腹部を押さえる。
手を添えればよく分かる。
みるみるうちに、私の膀胱がふくらんでいくことを。
このままだと、まさか――。
そう思った私は、思わずダムを決壊させていた。
私は急激に、痛いほどの尿意を訴え始めた下腹部を押さえる。
手を添えればよく分かる。
みるみるうちに、私の膀胱がふくらんでいくことを。
このままだと、まさか――。
そう思った私は、思わずダムを決壊させていた。
シュワッ
クロッチの部分に小さいシミ。
次の瞬間、あふれるおしっこ。
シュゥウウウウウウウウウウウウウ……
その勢いは強く、スカートの中でくぐもった音を鳴らしながら、棒立ちの私の足下へと流れていく。
「あう、あぁ、気持ちいい……」
勢いは衰えず、まるで永遠に続くんじゃないかと思えるようなおしっこをしながら、私はそんなことを呟いた。
「うふふ、そう。気持ちいいでしょう?」
目の前の少女が笑う。
おかっぱに切りそろえられた髪型、赤いワンピース、白のハイソックスに、可愛いローファー。
しかし、そのソックスは少し黄ばんでいた。
まるで、オシッコが染みたみたいに。
「じゃあ、風邪引かないでね」
その少女は、放心状態で座り込む私たちに相声をかけると、ふらっとどこかへ消えてしまった。
私たちは、やがてどちらとも無く立ち上がり。びしょびしょのぱんつを水洗いして履き直した。
冷たくて気持ち悪かったけれど仕方ない。
そして、言葉少なく家へ帰ったのだ。
あの少女は誰か、何で私たちはおもらしをしてしまったのか。
謎は尽きないけれど、答も見つかりそうになかった。
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