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女の子のおしっこ、おもらしをメインに取り扱った小説を書いています。
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トイレの花子たん 05
「もう。大きくなったんだから気をつけなさいよ」
 私は冷たいパジャマのまま、畳に正座していた。
 乾き始めたズボンからは、嫌なトイレの臭いが立ち上りだしている。
 一刻も早く脱ぎ捨ててしまいたかったが、お母さんが布団を干すまではこの姿勢でいなくちゃならない。
 そう、お母さんは私を叱りながら、私のおねしょ布団を干していた。
 私はそれを眺めながら、朝のことを思い出す。


――夏の朝日が山の向こうから持ち上がり、縁側から私の体と布団を照らし始める。
 まどろんだ頭で寝返りをうち、タオルケットを引き寄せる。
 まだ起きるには早すぎる。
 薄明るくなり始めた庭を薄目で見た私は、もう一眠りすると決めた。
 そんなとき、むずむずとあそこがうずく。

 ああ、おしっこしたい。
 でも布団からは出たくない。
 おしっこは気持ちいい。
 布団は気持ちいい。
 ああ――。

 プシュッ
 その音は、どこから聞こえたのだろうか。
 寝ぼけた私の耳に、どこからとも無く水音が聞こえる。
 シュウウウウウウ……
 音は私の足もと、いや、もう少し上から。
 じんわりと布団が暖かくなり、パジャマや布団が肌に張り付く。
 そしてその感覚で、私は意識を取り戻す。

「嘘っ!」
 完全に起きた私は布団から跳ね起きる。
 つかみ上げたタオルケットには、濡れた感触。
 そして、べたべたになった布団、パジャマ、パンツ。
 原因は、信じられないことに私のおねしょだった。
 いや、起きていたのにおねしょだなんて……

「まったく、おねしょなんて小学校に入る前に卒業したでしょうに」
 お母さんのイライラはまだ収まらない。
 私はそろそろ足や、あそこが痒くなってきた。
 正座の体勢をとりながら、どうしてもムズムズと体を動かしてしまう。
「あ、の、お母さん。あそこが痒い……」
「はあ、しょうがない子ね。お風呂で流してらっしゃい。ついでにパジャマも自分で洗うのよ」
「はぁい」
 そう返事をして、お風呂へ向かった。
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