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女の子のおしっこ、おもらしをメインに取り扱った小説を書いています。
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隣のオモラシお姉さん 01
この春からめでたく大学生となった私は、
学生向けアパートへの引っ越しを終え、
一人暮らしという自由を満喫していた。
積み上げられたダンボールを崩すのは憂鬱だけど、
誰も急かさないし、怒らない。
口うるさい母の顔を思い浮かべてはニヤリと笑った。
さて、夕方になる前に近所への挨拶回りだけはしなくては。
積み上がったダンボールの中から買っておいた粗品を掘り出し、
立派な鍵のついたドアを押し開けた。
セキュリティに関しては女の一人暮らしとあって気を遣ったつもりだ。

さっそくお隣の201号室へ。
ピンポーンと鳴ったチャイムは実家と違う音がした。
ややあって現れたのは私より二つくらい上のお姉さんだった。

「あのっ、こんばんは!私、隣に引っ越してきました森野サチと申します。」
「新入生の方ね?これからよろしく。私は三年の河原ミキよ。何か困った事があったら言ってね?」
そう言って微笑んだミキさんはとてもキレイで、都会の女性って感じがした。

それから反対側のお隣さん、上下の部屋の人と挨拶回りをして、
軽くなった紙袋を抱えてそのまま買い物に行った。
実家でもちょくちょく料理はしていたけど、今日からは買う量も考えないと。
とはいえ、まだ調理器具もろくに出してないし、今日はお総菜でいいかな。
そんな事を考えながら買い出しを終え、帰路についた。

片手でポケットから鍵を探り出し、マンションのドアの前でふと固まった
手にあったのは古ぼけた実家の鍵
オートロックのマンションでは、第一の扉は数字を入力して通ることを思い出す
まだまだ実家気分が抜けないなとため息をつきながら最初の扉を通り、
自分の部屋の前まで来て今度こそ本当に固まった。
鍵は室内にあると気がついたからだ。

なんてベタなミスだろう。
オートロックで締め出しを食らうなんて。
とりあえず管理人さんに事情を説明して開けて貰わなくては。
そう思って振り返ると、隣のお姉さんとばったり出会った。

「あら、森野さんじゃない。こんばんは。荷物持ってお出かけかしら」
「いえその、実はちょっと閉め出されちゃいまして……」
「閉め出されたって、一人暮らしじゃなかったの?って、あ、ウフ、ウフフフフ」
言っている途中で河原さんは気がついたらしい。
可愛らしい声でひとしきり笑った後、優しい顔で私に教えてくれた。
「ここの管理人さん、夕方6時で帰っちゃうのよ。明日の朝までは鍵開けて貰えないわね」
その言葉を聞いて絶望した。
引っ越し初日からこんなことになるなんて、幸先悪いにも程があるじゃない。

「ほら、荷物重たいでしょ。ウチにいらっしゃい」
途方に暮れていた私へ、河原さんの優しい声。
私は光に誘われる蛾のように、彼女の家へと吸い込まれていった。

「散らかっててゴメンね」
照れながらそう言った彼女だったが、
その部屋は散らかるどころか塵一つないように整頓されていて、
さらに部屋はアロマオイルの香りで満たされていた。

結局その晩、河原さんの手料理をいただいて、
デザートとハーブティーまで貰って、
お風呂と着替えまで借りることになった。

「ちょっと古いお布団だけど、ちゃんと時々干してはいるからね」
そういって河原さんはクローゼットからフトンを出してくれた。
「時々友達が止まっていくからさ、ベッド買う前に使ってたんだけど捨てられなくて」
ちょっと古ぼけたフトンだったけれど、
やわらくて私はその心地よさにすぐ寝付いてしまった。
コメント
コメント
ついに
ご無沙汰をしております。

ついに新作の投稿ですね。
今後の展開を楽しみにしております。
2009/09/19(土) 01:02:00 | URL | navi #- [ 編集 ]
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