水華(みずか)は天才水泳少女という肩書きをもってこの高校の水泳部の門を叩いた。
事実、彼女は幼いころから水泳でめざましい活躍をし、ジュニア部門では最高の記録を持っていた。
そんな別格とも言える彼女がわざわざ高校の水泳部の門を叩いたのは、友人を作りたいという希望だったのだが、
残念ながらその希望は、嫉妬深い先輩たちの手によって踏みにじられる結果となった。
事実、彼女は幼いころから水泳でめざましい活躍をし、ジュニア部門では最高の記録を持っていた。
そんな別格とも言える彼女がわざわざ高校の水泳部の門を叩いたのは、友人を作りたいという希望だったのだが、
残念ながらその希望は、嫉妬深い先輩たちの手によって踏みにじられる結果となった。
「もうこんなのやだよ、部活辞めたい……」
しかし、彼女らの手には先ほどのイジメを含む水華の恥ずかしい写真が握られており、
悲しくも彼女は従うしかない状況にあった。
「手、洗って片付けしないと」
足下のバケツにはなみなみと黄色い尿が溜まっており、
自分の手とあわせてアンモニアの匂いが立ちのぼっていた。
「水華ちゃん?」
その時、更衣室の扉が開いた。
「あ、佐恵(さえ)ちゃん」
「どうしてまだ着替えてないの? そのバケツ何?」
「あ、駄目、汚いよ」
しかし、佐恵の目はその中に溜まった黄色い液体を見つけた。
「また、先輩に意地悪されたんだ」
「大丈夫、大丈夫だよ。先輩、私が恥ずかしがり屋で失敗するから、ここでおしっこしたら恥ずかしさが無くなるって。でも、やっぱり恥ずかしくて、悔しくて……」
「水華ちゃん!」
佐恵が水華の体を抱きしめた。水泳部に入り、得ることのできた唯一の友達だった。
「大丈夫なんかじゃないよ、水華ちゃん……ごめんね、助けられなくて……」
「だいじょうぶ、だいじょうぶだから……」
「ねえ、水華ちゃん、見てて」
佐恵はそう言うと、制服のスカートをまくり上げて、先ほどのバケツの上に座り込んだ。
「んっ」
シュワ、ショロロロロロロロロ
白いコットンの下着に一瞬シミが浮かんだかと思うと、瞬く間に黄色い液体がこぼれだしてきた。
吸水性のいいコットンがどんどんと黄色く染まり、足下のバケツには2色の、微妙に色の違う尿が混ざり出す。
「あはは、私もオシッコしたかったんだ」
顔を真っ赤にした佐恵が水華に微笑む。
水華は嗚咽をこらえながら、佐恵の体を抱きしめた。
彼女が居る限り、まだ私は頑張れる。
そう思った。
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