トイレまで来て、一番奥の個室に入る。
スカートをたくし上げると、音消しの水を流す。
その音に紛れて、私は両腰のテープをはがした。
むわっと立ちのぼる臭いに顔をしかめながら、私はそれをサニタリーボックスに押し込む。
ハンドバッグから赤ちゃん用のお尻拭きを取り出すと、大事なところをいつものように拭き上げた。
最後に純白の、折りたたまれたオムツを身につける。
スパッツを上から重ねて穿いておしまい。
私はもう一度無駄に水を流すと、個室から出た。
スカートをたくし上げると、音消しの水を流す。
その音に紛れて、私は両腰のテープをはがした。
むわっと立ちのぼる臭いに顔をしかめながら、私はそれをサニタリーボックスに押し込む。
ハンドバッグから赤ちゃん用のお尻拭きを取り出すと、大事なところをいつものように拭き上げた。
最後に純白の、折りたたまれたオムツを身につける。
スパッツを上から重ねて穿いておしまい。
私はもう一度無駄に水を流すと、個室から出た。
個室から出たところで、待ち構えていたようなサキと目があった。
「トイレ、入らなかったの?」
「うん、ここで待ってた」
別に尿意がなかったんだろう。そう思った。
「ねえ、ちゃんと拭いた?」
手を洗いに行こうと歩き出していた足が止まる。私はキッと振り向いた。
「ほら、トイレットペーパー引き出す音が聞こえなかったからさ、ウチのホルダーうるさいじゃない」
「ナプキン変えただけよ」
平然とした顔で言い返す。
「ふーん」
サキはそう言うと、今私が入ったばかりの個室に入る。
そして躊躇なくサニタリーバケツの蓋を開けた。
「ずいぶん大きいナプキンじゃない」
そう言って丸められた私のオムツを掴み上げる。
私はあまりの出来事に頭が真っ白になる。
それとは対照的に、サキは笑顔でそのオムツを広げ始めた。
(やめてっ)
声にならない声が、頭の中で反響する
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